関ヶ原は歴史上、重要な場所でもありました。なぜかというと、この関ヶ原は交通の要所だったのです。
歴史上大きな合戦が2回も起こったのは、この地の利が関係しているという説があります。
壬申の乱(672)後、この地に不破関(ふわのせき)という関所が設けられ、東海道の伊勢鈴鹿関(いせ すずかのせき)、北陸道の越前愛発関(えちぜん あらちのせき)と共に古代律令制度下の三関と呼ばれました。
現在では関所の遺構も残っていませんが、この地に関所を設けることは街道の交通を制限するものであり、軍事、経済に影響を与えるものでした。
延暦八年(789)に低廃され、後は関守が置かれ、平安時代以降は多くの文学作品や紀行文に関址の情景がたくさん記されてもいます。
関ヶ原は合戦だけでなく、交通の要所としても広く知れ渡っていた事がわかりますね。
戦国時代もモチロン交通の要所であり、また国境ということで美濃、近江の領主達にとっても注目せざるを得ない場所のひとつでもあったのです。
そんな不破関について、詳しく学べる資料館があります。
それがこの不破関資料館です。
この資料館は昭和五十七年にかつての不破関跡の一角に建てられたもので、中はかつての街道の事や不破関についての資料を一般公開しています。
この不破関資料館のスゴイところは、岐阜県教育委員会が昭和四十九年から5次に渡って行った発掘調査をもとに分かった事を関係諸機関の協力を得て公開しているという点。
まだ全容解明ではなく謎が多い不破関や古代の街道ですが、最新の研究結果が詳しく、そして分かりやすく展示してあります。
不破関資料館の入館料、開館時間、休館については上記の通りです。
これなら結構入りやすいですよね。
また入館料¥100というのがスバラシイです!
この資料館はメインで行ってもいいのですが、やはり関ヶ原関連の史跡や資料館とセットにするのが良いでしょう。
合戦だけではなく、前後の時代や地理的な事などにも興味がある人には特にオススメの資料館です。
街道や前後の時代の事になると戦国時代とつながっていても別の学問になるワケですが、それらを調べる事によって、戦国時代の事もより分かるようになります。
こういったところに歴史の繋がりを感じますね。
そして駐車場。
この不破関資料館の駐車料金はなんと無料!台数もかなり停める事ができるので、たぶん満車になることは少ないとおもいます。
クルマ派の人には嬉しいですね。