岐阜県大垣市は関ヶ原の戦いで有名な大垣城のほかにも名所的な観光地があります。
それが奥の細道むすびの地です。
ここは記念館も建ち、俳句、歴史好きの方が、関ヶ原とセットで訪れる観光地として有名なんです。
奥の細道(おくのほそ道:おくのほそみち)とは、江戸中期の元禄時代に活動した俳人・松尾芭蕉による旅の紀行文集です。
元禄十五年(1702)刊行され、日本の古典における紀行作品の代表的存在であり、教科書にも出てくることで有名ですよね。
さて、元禄二年(1689)江戸深川から出発した松尾芭蕉は、武蔵、下野、岩代、陸前、陸中、陸奥、出羽、越後、越中、加賀、越前を巡り、それぞれの場所で俳句を読む旅を続けており、その最後の場所が、現在の岐阜県大垣市です。
芭蕉はここを旅のむすびの地とし、この大垣から船で伊勢桑名(いせくわな:現在の三重県桑名市)へ出て江戸に戻っています。
ということで、桑名へと旅立った船町周辺は奥の細道むすびの地とされ、俳句愛好家の人達には聖地みたいな場所でもあります。
松尾芭蕉の銅像。ここで旅を終えた時のものを表しているのでしょうか?どこか淋しげな銅像です。ちなみに芭蕉はこの地で『蛤のふたみに別行秋そ』と一句詠んでいます。
記念館にも行ってみる!
また近くには奥の細道むすびの地記念館というものがあります。
これは大垣市制90周年を記念して平成24年(2012)4月に開館した施設で、『憩いと賑わいの空間』づくりの拠点として整備されたものです。ちなみに周辺整備も含めた事業費は約40億円!
芭蕉と親交のあった俳人・谷木因の屋敷跡跡地に建設されました。
なおこの記念館の館長は東西全国俳句相撲の審査員などで、大垣市と縁のある俳人・黛まどかさんが、大垣市より委嘱を受けて務めています。
大垣城とセットで巡りやすいですし、関ヶ原へ向かう途中の観光地として、旅行の休憩を兼ねた場所としても活用できます。
奥の細道記念館には大きな駐車場があり無料です。なので車で訪れてもゆっくり時間を過ごすことができますね。
記念館の外にある『むすびの泉』。
おくのほそ道のむすびの地と縁むすびをかけたものです。しかし単なる作られた観光名所ではなく、大垣市独特のものがあります。それは…
なんとむすびの泉は自噴水。この地の湧水です。しかも水温は一年通して比較的安定しているそうで、夏でも水温がかなり冷たかったです。
この水を飲めば縁結びにご利益がある! (かもしれない)
駐車場の近くにある泉なので、見落とさずに要チェック!ですね。
館内の様子。ここには松尾芭蕉、おくのほそ道にちなんだシアターのほか、売店、喫茶店もあるのでお土産もココでチェックできます。
また松尾芭蕉のいろんな展示がある芭蕉館/先賢館は有料(¥300)ですが、内容は料金以上のものだと思いました。また俳句や芭蕉に興味がある人は、必ず入っておきたいですね。
ちなみに大垣城、大垣郷土館などで販売している共通券があると、ココも割引価格で入館することができます。
館内にはコインロッカーがありますが、ウレシイことにリターン式のコインロッカーです。使うときに¥100必要ですが、鍵を返すとオカネが戻ってきます。
手荷物などを入れておき、記念館と外にある奥の細道むすびの地などを散策するときに活用したいコインロッカーです。
館内で販売している本。
松尾芭蕉のものや大垣市にゆかりがある人物についての本です。郷土史本もあります。これらの多くはネット通販(アマゾンなど)で販売されてないものも多くあり、ココでしか購入できないものなどもありますので、これは!という本があったら購入されておくことをオススメします。
そして売店。
大垣市や岐阜県、関ヶ原そして松尾芭蕉にちなんだお土産を多く置いてあり、ついつい見入ってしまいます。旅行のお土産もその土地ならではのものが人気です。
ちょっと変わったお土産。なんとペットボトルの空(から)。
これは大垣市内にたくさんある湧水を持って帰る時に使う容器。水の都ともいわれている大垣市にはたくさんの湧水がありますが、記念館の駐車場の外にある、むすびの泉が一番近い湧水でもあります。
煮沸などせず、イキナリ飲めるのがスゴイです。しかもこんな街中の湧水なのに…
おひとつ¥100也
また大垣の水も販売してあり、大垣ラムネも大垣市の水を使用したものだとか。とにかく水が豊富な大垣市のお土産はなんといっても水関連でしょう。
値段も¥100前後。
ほかには無い水のお土産も喜ばれそうですね。
さて、これだけ、水、水、水!と、水が豊富な大垣市をレポしてきましたが、極めつけのお土産というものがあります。
それは…水まんじゅうです!
[ip5_box size=”box–large” title=”以下の同じ大垣城関連の記事、もうチェックしましたか?” title_size=”” width=””]
[/ip5_box]